シェアする

削り節の違い

ワンポイント
削った物を買う時は 高くても小分けパックをお勧めします。
っと言うのは 削り節は 削った瞬間から酸化が進み 
30分もすればかなり風味が落ちるからです。

特に大きい袋入りの物は、開けた瞬間から酸素が入り
いくら冷凍庫に入れても酸化は止まりません。

そんな所から、ちょっと高くても
小分けパックした物の方が酸化しなくて良いです。
出来れば その都度削るのが1番理想ではありますが・・・

______________

一般的に出汁を取るというと 
出汁パックを使ったり 削った物を使ったりする方が多いと思いますが裏を見ると「鰹節」や「削り節」等 表記が微妙に違いがあり値段もかなりピンキリありますよね。
       
値段の違いには当然理由があります。
 
裏の原材料表示を見ると・・・
《 かつおのふし(国産) 》とか
《 かつおかれぶし 》っと書いてあると思います。
   
これは表示上は似ていますが
まったく違うものを指しています。
  
簡単に言ってしまうと・・・
前者の 《 かつおのふし(国産) 》は 
カツオを 茹でて乾燥した物(荒節)を削った物
 
製造期間は約1カ月くらい。
物によって幅ありますが、だから安いと言えます。
       
後者の《 かつおのかれぶし 》は
カツオを 茹でて乾燥した物に 
更にカビ付けし熟成した物(枯節)を削った物
このカビによって身のタンパク質が分解され
うま味成分のイノシン酸やビタミン類が生成される。

製造時間は最短でも2~3ヶ月以上 物によって幅あります。
 
高いものはそれだけ熟成期間が長いからですが
パッと見ただけでは見分け付きません。
 
長期熟成した物ほど魚臭さが抜けて上品な香りになります。
鰹節の中でもピンキリあるのです。
    
カビ付けし熟成した物と熟成していない物では当然「うま味」の量がまったく違うのですが売っている削り節のパックは ホトンドが前者の(荒節)です。
   
荒節の方が削った時、見た目が綺麗なのと香りが良いので 盛り付けに使われる事も多く、安くて使いやすいお値段なので普及しています。
 
ただ 旨味という点では少し物足りないかもしれません。(アミノ酸が少ない為 味にパンチはあるが 風味やまろやかさは鰹節に比べると欠ける)
  
枯節は お値段は高いですが複雑で上品 且つ深みのある味わいです。
原材料表示でいう《 かつおのかれぶし 》と書かれているほうです。
    
産地表示について
《 かつおのふし (国産) 》
このように産地が明記してある物はホトンドの場合「荒節」です。
    
《 かつおのかれぶし 》
このように枯節を削ったものには産地表示が無い場合が多いです。
   
理由は枯節は日本国内でしか作っていないため 国産なのが当たり前だからっという理由から(念の為書かれている物もあります)
  
誤解の無いように書きますが 荒節がダメというのではなく
一般的に荒節がメインで普及しているため 本当の鰹節の味を知らない方が多いです。
   
違いを正しく理解し使い分けるようになって頂けたら・・・と思い ご紹介しました。
    
また一度 専門店でじっくり相談しながら購入する事をお勧めします。
普段使っている物とは違う美味しさにめぐり合えるかもしれません♪